スルフォネートの意外な用途

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清浄分散剤に使える

どんなに綺麗なエンジンオイルであっても、使用すればするほど劣化や汚損は免れません。万が一にも劣化をしてしまうと、エンジンそのものに損傷が出る恐れがあります。エンジンは色んな場所で使われており、代表的なものは航空機でしょう。航空機には数百人レベルの乗客が乗員。もしエンジンオイルの汚損が原因でトラブルが起きたらどうなるのか、考えるだけでも恐ろしい物。
そこで登場するのが、清浄分散剤。万が一オイルに不具合が生じても、エンジンにトラブルが起きないようにすることができます。清浄分散剤の一種が、スルフォネートになるのです。

防錆油として万能

スルフォネートは、清浄分散剤だけではありません。防錆油としても使えます。防錆油とは、読んで字のごとく「錆を防ぐ油」のこと。世の中にある鉱物という鉱物は、空気に触れるだけで錆びてしまいます。錆を防ぐには真空場所で保管するのが良いのでしょうが、現実的ではありません。
そこで表面に塗られるのが、スルフォネート。スルフォネートを塗布することにより、錆を防ぐことができるのです。

グリース

スルフォネートは、グリースとしても使えます。潤滑油を機械に差し込むと、垂れてしまいます。油の垂れだけは、どう頑張っても防ぎようがありません。また異物混入もあり得る話で、少しでも見逃してしまったら大変なことになります。
でもグリースを使用すれば、問題は解決。通常の潤滑油では厳しい箇所でも、スルフォネートを使ったグリースなら対応可能。

取り扱い商社は意外と少ない

スルフォネートを扱っている専門商社は、日本にはほとんどありません。アイテム自体は日本にたくさんありますが、専門的に扱っている商社は少ないです。日本の歴史を紐解くと、生活の基盤を支えていたのは油そのものでした。油に支えられてきた歴史があるにも関わらず、スルフォネートの取り扱いが少ないのは奇妙な話。
聞きなれないワードだから、仕方ないことかもしれません。スルフォネートがもっと広まれば、生活はさらに豊かになれることでしょう。