奈良県でも製造される電子部品
奈良県といえば、観光や文化遺産のイメージがあります。
しかし、製造業が盛んな大阪や京都へ地理的に近い条件を生かして、電子部品の製造を行っている企業も少なくありません。
そもそも電子部品って何?
電子部品とは、一言でいえば電気製品用の部品を指します。
半導体をイメージする方もいますが、半導体を含めた様々な部品を指し、主に3種類に分類されます。
まず、能動部品と呼ばれるものがあります。
これは、入出力の機能を持っていて、供給された電力を使用者の目的にあわせてつくり出す機能を持った電子部品です。
半導体がこの分野に分類され、IC、トランジスタ、ダイオードなどが能動部品の電子部品です。
2つ目の受動部品は、能動部品のアシストをする電子部品のことを言います。
奈良県ではこういった電子部品も製造しています。
抵抗やコンデンサと呼ばれる電子部品がこの分類です。
3つ目は、機構部品とよばれ、ここまで紹介した電子部品を固定する部品を指します。
奈良県も電子部品として製造されており、緑色の基盤やスイッチ、コネクタが代表的です。
この3つの電子部品は、いずれも電気で動く製品すべてに使用されており、言い換えれば電子部品がないと電気製品は動きません。
奈良県では、このように電気製品にとって重要な電子部品を製造している企業が存在します。
奈良県だけでは作り切れない電子部品も多い
奈良県には電子部品を製造する企業が多くありますが、半導体等高度な設備が必要な工場は、かなり限られてしまっています。
そのため、奈良県内で電気製品を作る場合は、電子部品を取りよせる企業が活躍します。
こういったところでは、自社では電子部品を製造しないものの、国内外から必要な電子部品を集めて出荷するといった活動をしている企業です。
このように県内で製造できる電子部品は製造し、製造していない、あるいは製造できない電子部品は取り寄せるなどして奈良県の産業を支えています。