「グズ」の習慣が直る本
やらなくてはいけないことがあるのに、つい先延ばしにしてしまうのが、僕の切実な悩みでした。
ある日のこと、その習慣が災いし、仕事資料をギリギリに提出してしまったばかりに大失態を起こしまいます。
「こんなダメな自分を変えたい」という一心でこの本を購入しました。
グズにはタイプが存在する
この本はまず最初に、一言でグズといっても様々な種類が存在することを教えてくれます。
「やるべきこと」を積みかさねた結果動けなくなってしまう人もいれば、一度に多くのタスクをこなそうとして疲れ切ってしまう人もいる、というわけです。
多くの人にとってこの「グズの分類」という概念は初めて触れるものなのではないでしょうか?
本書ではまずは自身の現状をしっかり知ったうえで、問題の解決に取り組んでいきます。
グズの克服法あれこれ
作中で紹介される具体的な「グズ克服方法」は実に20個以上で、どれもが実行しやすい対策になっています。
先ほど診断されたタイプ別に事細かに説明されており、読むだけでぐんぐん気力がわいてきますよ。
克服方法は具体的な行動指針のみならず、心の持ちようやメンタルケアに至るまで、幅広く言及されている点も非常に魅力的です。
グズの心を読み通す魔法の書
この本が他の「モチベーションアップ本」と違う決定的なポイントとして、まるで読者の頭の中を覗き込んでいるかのように、的確にグズの思考・行動を明文化していることが挙げられます。
作中で紹介されるグズの行動パターンがあるある過ぎて、「そう!そうなんだよ!」と読みながら何度も首を縦に振ってしまうこと請け合いです。
自身の情けない行動をピタリと当て、その改善策を的確に指南してくる本書を読むうちに、筆者の和田秀樹さんが目の前で相談に乗ってくれているような親しみを感じました。
まとめ
この本を読むと、グズは絶対に直らない生来の性分ではなく、何歳になっても改善できるちょっとしたクセのようなものなのだということが分かってきます。
問題を自覚し、改善しようという気持ちさえあれば、グズな習慣は案外簡単に治ってしまうのだとこの本は教えてくれました。
私自身この本を読み終わるとともに、失われたように感じていたやる気が湧き上がってくるのを実感したものです。
計画倒れになったり、締め切りぎりぎりにならないと行動できないと悩んでいる人に、この本を自信をもっておすすめします。