いざ溶接工に就職!気になる収入、待遇は?

最終更新日

ここまでは溶接の方法や溶接を身近に感じてもらうための新しい取り組みを紹介してきました。ただし、いざ就職しようとすると、どうしたって気になるのは、一体どんな仕事があって、どれぐらいの収入になるのか、という生々しいところです。そこで今回はインターネット上の求人案件を見た上で、大まかな傾向をまとめてみたいと思います。
まず、当たり前ですが、就職先は製造業者になります。製造業の利点は受注状況を見ながら計画的に仕事を進められるところにあります。もちろん、旧な注文が入ることはありますが、基本的には計画に沿って生産するので、よほど大量の注文が入ってこない限りは事前の予定通りに休みがとれます。この辺はサービス業と違いますね。求人情報を見ていても「週休2日」「残業ほとんどなし」といった文言が散見できました。

未経験者の募集も

給料はどうでしょうか。群馬県で溶接の募集中の案件を見ると、求人している会社の規模にもよりますが、一般的なサラリーマンの収入か、それよりやや少ないぐらいが多いようです。具体的に言えば、月給が20万円台から、年収が300万円台から、というような状況です。
よく見ると「未経験者歓迎」と書いてある案件が多いことに気付きます。応募する側からすると望ましい条件ではあるのですが、企業側にとって、本来は経験者を採用する方が楽ですし、教育コストが要らず、すぐに戦力になってもらえる分、得をするはず。それでも未経験者を募るというのは、応募者がそれほど多くないという状況を示していると見ることもできます。これはどんな職業にも当てはまりがちですが、経験や学歴などを不問にして募集がある場合は収入が低くなりがちな側面があると思います。企業側が下限の給与を意識するからでしょうか。
それでも、溶接というものづくりの世界に身を投じたいと思えば、群馬県内にも就職先の候補はたくさんあります。コロナ禍から経済が回復すれば、製造業の仕事量も増えてくるかもしれません。業界に入るという意味では、今はチャンスかも知れませんね。