「アンガーマネジメント しかり方の教科書」をバイブルに
丁寧に仕事はするけれど、時間がかかり、なかなか締め切りを守ることができない部下。
仕事は凄く速くて、さくさくできるけれどミスが多い部下。
最近のパワハラという言葉に怯え、部下を指導ことを躊躇し、いつの間にか自分が疲れていることに気付きました。
そんな時出会ったのが、「アンガーマネジメント しかり方の教科書」です。
しかるのが上手な人はリクエスト上手
後輩にちょっと指導したのに、ぐずぐず泣かれて叱ってしまったからかなと、罪悪感で眠れなかったことはありませんか?
リーダーが遠慮していると、なんかチームの雰囲気も盛り上がらないし、結果もついてきませんよね。
上司からは成果を出せと言ってくるし、あの人がこう動いてくれたらスムーズにいくのに、また泣かれたらまずいと、私の頭の中はぐるぐる回ってばかりでした。
それで、時々、ちょっとしたことできれてしまって、言わなくてもいいことまで言ってしまい、自己嫌悪の塊になる日々だったのです。
アンガーマネジメントコンサルタントである安藤俊介さんんは、しかることは悪いことではないと言い切っています。
この言葉に私は救われました。
そして、「しかりたいこと」の裏側にある自分の大切にしてきた価値観を表面に出して、リクエストという形で相手に伝えることを勧めています。
私は相手が悪いと決めつけて、いつの間にか自分が被害者の位置に立っていたのですが、私に必要なことは自分を大切にして自分に向き合うことだったんです。
ムダにしからない
「しかる必要のあることと、ないことを区別していきましょう」と、安藤さんは教えてくれています。
叱らなければ相手のために「ならないと、何でもかんでも指導してばかりだと気まずい雰囲気になってしまいます。
相手との信頼関係を築くこともできず、相手は緊張して自由な発想も難しくなってしまいます。
私は、怒ってはいけないと自分をがんじがらめにしていたことに、この本を読んで気づくことができました。
この本を読んで、相手にもいろいろな価値観があることに思いを馳せるようになりました。
後輩や部下だから先輩や上司の言うことを聞くべきだというゆるぎない信念が私の中にあることに気付いたのです。
その信念のおかげで、私自身は上司や管理職に可愛がられて重宝され、成功体験も積んできました。
しかし、自分自身の実感を何よりも大切にしている後輩もいました。
相手をリスペクトし、丁寧に自分の思いをリクエストの形で伝えると、「いいっすよ」と、あっさり協力してくれたのはびっくりしました。
何かと私に反発すると思い込んでいたのですが、彼の価値観は、自分の軸を大切にすることだったのです。
まさに目から鱗の体験でした。
それから、この本が私のバイブルになったのです。
まとめ
この本には、部下の個性に合わせた指導も書かれています。
職場の人間関係がぎくしゃくし始めたら、私は、この本を読みます。
「学校では襲えてくれない」と、書かれていましたが、まさに今まで誰もしかり方を教えてくれませんでした。
自分がしかられた経験をもとに、部下と付き合っていこうとしていたことに無理があったと分かりました。
感情亜はいつの間にかわきあがってきて、自分ではどうすることもできないものだと思っていましたが、この本を読んで「怒り」の感情に大切なものがあることや、自分自身を守るために必要な感情であることも分かりました。
ビジネスリーダーになったばかりの人におすすめの本です。