太陽光発電に投資するメリットを測る指標のひとつは利回り

利回りというのは利子も含めた年間収益の投資金額に対する割合のことで、例えば投資金額100万円で年間収益が5万円なら年利回りは5%となります。
つまり、1年間で得られる利益が払った投資金額の何%という考え方なのですが、厳密にいうと太陽光発電の投資は利回りではなくて、IRR(内部収益率)という指標で評価されるのです。
それは、太陽光発電が他の投資と異なって払い戻しができない上に、設置後にメンテナンス費用や機器交換などが必要になるからです。

ただ、このIRRという考え方が少し難しいので、太陽光発電を一般的な投資商品と同様に利回りという視点から、全国平均のモデルケースで比較してみます。
そうすると太陽光発電を現金で購入した場合の表面利回りは約6.8%で実質利回りは約5.7%になりますし、太陽光発電をローンを利用して購入した場合の利回りは約4.8%になるのです。

投資と言えば株や不動産なので、太陽光発電の利回り4.8%や5.7%の20年平均実質利回りと比較するとどうなのでしよう。
株は素人が中途半端に手を出してしまうと痛い目に合う可能性が高いので、素人の場合は株の実質利回りはマイナスとなると言えるのです。
また不動産では利回りが10%を超える物件に出会えるのは稀で、一桁後半の実質利回りなら良い物件で、それも空室リスクが全然ない場合の利回りになります。
このように考えると太陽光発電の実質平均利回りが5.7%というのは、リスクとの兼ね合いから考えても極めて高いと言えるのです。
またタンス預金で眠らせていると当然利回り0%ですから、初期投資額の大きさは決してデメリットにはならないと考えられます。

ただ、このように利回りという金銭メリットだけで購入を検討してしまうとトラブルが発生してしまう可能性があるのです。
太陽光発電は金銭メリット以外にも多くの物理的なメリットもあるので、しっかりと検討して納得のいく導入を判断することが一番と言えます。